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ワクチン

肺炎球菌ワクチンについて

小児肺炎球菌ワクチン(PCV13)

  • 不活化ワクチン
  • 生後2か月より接種可。定期接種は5歳未満。任意接種は6歳未満
  • 初回免疫はそれぞれ4週以上の間隔をあけて3回注射。間隔に法的な上限はないが、標準的には8週以内。細菌性髄膜炎は生後6~7か月から特に多くなるため、できるだけ早く初回免疫を完了したい。標準的な接種間隔で初回免疫が接種できている人の追加免疫は、3回目の注射から60日以上あけて、かつ1歳~1歳3か月に至るまでの間で1回注射。(生後7か月を超えて初回免疫を開始する場合や、初回免疫3回目の注射が1歳を超える場合は注射の回数が減らされる。回数や追加免疫の時期はワクチンメーカーのパンフレットを参照のこと。)
  • 肺炎球菌ワクチン接種後、他のワクチンを接種する場合の制限はなく、同日からでも接種できる
  • 5歳未満は定期接種(公費負担)

解説

肺炎球菌は感染症を起こす細菌です。肺炎球菌感染症には、肺炎・中耳炎・髄膜炎(脳の周りに細菌が侵入する)・菌血症(血液の中に細菌が入って全身にまわること)など、後遺症を残したり、命にかかわる病気も多くあります。特に細菌性髄膜炎は風邪や中耳炎から進行し、初期症状が発熱、嘔吐などで風邪や胃腸炎の症状と似ており、重症化する前に診断することがほとんど不可能な病気です。重症の肺炎球菌感染症にかかると、入院して抗生物質による治療を行いますが、治療を受けても死亡したり後遺症を残すことがあるため、ワクチンが唯一の防禦手段となります。WHO(世界保健機関)は2007年、小児用の肺炎球菌ワクチンを世界中で定期接種(公費負担で接種できるワクチン)とするように勧告を出しました。全世界で肺炎球菌による病気の被害が多いためです。小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は100カ国近くで使われていて、日本など定期接種をしている国では肺炎球菌による重い感染症の発症率が激減しています。