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対面診療において医師が診ていること

医師は対面診療で診察するとき、短時間の診察で、実は色々なところを見ています。

<診察室に入ってくるとき:視診>

  • 元気の良さ(病気の重症度が分かる)
  • 顔色(貧血・心臓病・胃腸炎の重症度・患児の精神的な緊張の度合い)
  • 表情(病気の重症度・発達障害・精神疾患)
  • 保護者へ向ける患児の表情(母子の関係性・自閉症スペクトラム障害などの有無)
  • 動き・落着き(注意欠陥多動性障害・精神疾患等)
  • 声・呼吸のしかた(喘息・急性喉頭蓋炎(クループ症候群)・心臓病)
  • 歩き方(急性虫垂炎(盲腸)・関節炎)。
  • 保護者の表情(疲れていないか・ネグレクトなどの心配はないか・親子の関係性)

<椅子に座って・診察台に横になって>

  • 挨拶・受け答え(知能・社会性・発達障害・親の知性・親の管理能力)
  • 眼の所見(川崎病・結膜炎・ものもらい・亜鉛欠乏・Stevens-Johnson症候群など)
  • 咽頭所見(溶連菌感染症・アデノウイルス感染症・伝染性単核球症など)
  • リンパ節の所見(川崎病・悪性リンパ腫・リンパ節炎・溶連菌感染症・アデノウイルス感染症・伝染性単核球症など)
  • 胸部所見(喘息・肺炎・心臓病・気道異物・気胸・肋骨骨折など)
  • 腹部所見(急性虫垂炎・腸重積・臍ヘルニア・鼠径ヘルニア・胃腸炎・便秘など)
  • 四肢の所見(IgA血管炎(紫斑病)・腎臓病・血管透過性浮腫など)
  • 皮膚の所見(川崎病・IgA血管炎(紫斑病)・溶連菌感染症・肝臓病・湿疹など)