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注射しないインフルエンザワクチン(フルミスト®)が接種できます

昨シーズンより、従来通りの注射のワクチン(不活化ワクチン)に加えて、経鼻(注射ではなく、鼻腔内にシュッとスプレーする。点鼻。)のインフルエンザワクチン(フルミスト®)が開始されました。

<特徴・注意点>

  • フルミストは鼻からスプレーするため、注射の必要がありません
  • 2歳以上、19歳未満の方が対象です
  • 注射の場合、13歳未満は2回の接種ですが、フルミストは1回のみです
  • 接種費用は¥9000です
  • A型インフルエンザに対するワクチン2種類(ノルウェー/31694/2022(H1N1)、パース/722/2024(H3N2))と、B型に対するワクチン1種類(オーストリア/1359417/2021(ビクトリア系統))の混合ワクチンです。今年度はインフルエンザHAワクチン(注射の不活化ワクチン)と同じものです
  • 注射の不活化ワクチンの場合、血中にIgG抗体ができますが、鼻の粘膜の表面には抗体ができないため、感染した際の重症化予防はできますが、感染することを防ぐことはあまりできません。一方、フルミストは鼻の粘膜の表面にIgA抗体ができ、血中にIgG抗体ができるため、感染そのものを予防しやすくなっています
  • 鼻からスプレーするため、風をひいて鼻水が出ていたり、鼻詰まりがあったりすると効果が弱くなる場合があります
  • 鶏卵や鶏肉でアナフィラキシーを起こしたことがある方は接種できません
  • 川崎病や心疾患などで、アスピリンを飲んでいる方は接種できません
  • 接種翌日の朝までは、激しい運動は控えてください(注射の不活化ワクチンも一緒)

注射のワクチンは不活化ワクチンですが、フルミストは生ワクチンです。そのため、さらに下記のような欠点・制約があります。

  • 接種前48時間から接種後2週間の間に抗インフルエンザ薬(タミフル等)を使うと、効果が減弱する可能性があります
  • 接種後2~3日くらいで、発熱・咽頭痛・咳・鼻水などの、風邪のような症状が出る場合があります。ワクチンによる風邪様の症状は問題ありませんが、接種後に風邪様症状が出た場合、その風邪症状がワクチンによるものではなく、溶連菌など治療の必要な感染症の可能性もありますので、ワクチン接種後に何か症状がある場合は必ず受診してください
  • 重度の気管支ぜんそくがある場合、接種できません。ただし、これは前記のの風邪様症状が出た場合に喘息を誘発する可能性があるため、命にかかわるような喘息の患者さんの場合には接種できないということで、そこまで重度でない気管支ぜんそくのお子さんは、むしろインフルエンザウイルスにに罹患する危険性の方が大きいと思われますので、感染そのものを抑えてくれる可能性の高いフルミストを接種するのは良いことかと思われます
  • アトピー性皮膚炎治療の注射薬であるデュピクセント®・ミチーガ®を使用されている方は、フルミスト投与前3か月間休薬しなければなりません。また、フルミスト投与後1カ月間はデュピクセント等を投与できません
  • 免疫抑制剤の長期投与中止後6カ月以内の方は接種できません。短期であっても慎重投与となりますので、予約前に一度当院外来を受診されて下さい
  • 接種後2週間は、免疫不全者(がんや自己免疫疾患などで、免疫が落ちている方)と接触することができません(インフルエンザをうつす可能性がある)
  • 接種前1ヵ月から接種後2ヵ月までは避妊する必要があります

以上のように、様々な制約もありますが、感染することを防ぐことができる可能性がある(もちろん完全ではありません)のは大きな利点です。

高価なワクチンですので接種費用も高いですが、注射のワクチンの2回分と比べればそれほど高くはありません。

何より痛みがないのは最大の利点です。

入荷数に限りがありますので、ご希望の方は早めのご予約をお勧めいたします。