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ワクチン

おたふくかぜワクチンについて

おたふくかぜワクチンは生ワクチンです。生ワクチンとは注射液の中に生きたウイルスが入っているワクチンの事です。生きたままウイルスを接種して、感染させるタイプのワクチンということです。不活化ワクチンと比べ、免疫を誘導する力が強いという利点がありますが、副反応の面では不利になります。

副反応には発熱、耳下腺の主張・疼痛、髄膜炎などがあります。

髄膜炎はイヤな副反応の一つですが、自然感染による髄膜炎が感染者10~100人に1人起こるのに対し、予防接種では1000~10000人に1人です(日本では10000人に1人位ではないかと言われています)。

また、自然感染したおたふくかぜの感染者1000人に1人に不可逆的(一生治らない)な難聴が起こる事が分かっておりますが、予防接種で難聴になることは通常ありません(頻度不明(少なすぎて分からない)と言われています)。

さらに、思春期以降に発症すると、20%位の割合で精巣炎・精巣上体炎をおこしたり、卵巣炎を起こしたりして不妊の原因になる場合もあることを考えると、髄膜炎という副反応があったとしても、ワクチンを接種しておいた方が安全という事になります。