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お知らせ
注射しないインフルエンザワクチン(フルミスト®)の接種が開始されます
今シーズンより、従来通りの注射のワクチン(不活化ワクチン)に加えて、経鼻(注射ではなく、鼻腔内にシュッとスプレーする)のインフルエンザワクチン(フルミスト🄬)が開始されます。
フルミストは
- 鼻からスプレーするため、注射の必要がありません。
- 2歳以上、19歳未満の方が対象です。
- 注射の場合、13歳未満は2回の接種ですが、フルミストは1回のみです。
- 接種費用は¥9000です。
- 注射のワクチンの場合、体の中には抗体ができますが、鼻の粘膜の表面にはできないため、感染した際の重症化予防はできますが、感染することを防ぐことはあまりできません。フルミストは鼻の粘膜の表面に抗体ができるため、感染そのものを予防しやすくなっています。
- 鼻からスプレーするため、風をひいて鼻水が出ていたり、鼻詰まりがあったりすると効果が弱くなる場合があります。
- 鶏卵や鶏肉でアナフィラキシーを起こしたことがある方は接種できません。
- 接種前48時間から接種後2週間の間に抗インフルエンザ薬(タミフル等)を使うと、効果が減弱する可能性があります。
- 注射のワクチンは不活化ワクチンですが、フルミストは生ワクチンです。そのため下記のような欠点・制約があります。
- 接種後2~3日くらいで、発熱・咽頭痛・咳・鼻水などの、風邪のような症状が出る場合があります。
- 重度の気管支ぜんそくがある場合、接種できません。
- 川崎病や心疾患などで、アスピリンを飲んでいる方は接種できません。
- 免疫抑制剤の長期投与中止後6カ月以内の方は接種できません。短期であっても慎重投与となりますので、予約前に一度当院外来を受診されて下さい。
- 接種後2週間は、免疫不全者(がんや自己免疫疾患などで、免疫が落ちている方)と接触することができません(インフルエンザをうつす可能性がある)。
- 接種前1ヵ月から接種後2ヵ月までは避妊する必要があります。
以上のように、様々な制約もありますが、感染することを防ぐことができる可能性がある(もちろん完全ではありません)のは大きな利点です。
高価なワクチンですので接種費用も高いですが、注射のワクチンの2回分と比べればそれほど高くはありません。
何より痛みがないのは最大の利点です。
入荷数に限りがありますので、ご希望の方は早めのご予約をお勧めいたします。